2000 年 39 巻 3 号 p. 183-189
安全や環境に対する社会的な関心の高まりの中,設備の設計から廃棄に至るまで系統的でより透明性が高いアプローチで安全を管理していくことが求められている.このような動向における機能安全の国際規格であるIEC61508について,その要求事項のうちプラントオーナーなどの事業主やエンジニアリング会社の観点から特に重要と思われる以下の2点について概説する. ・潜在危険の同定,許容リスクレ/ベルの決定,および安全度水準(SIL)の割付 ・全安全ライフサイクルの適用 また,オランダ・シェル社のIPFと呼ばれる手法にっいても適用結果を含め紹介する.