2000 年 39 巻 5 号 p. 292-297
大きな災害を伴う事故が起こると,そのような事故を防止する対策がとられる.対策を実施するためには,対策を可能とする技術的な裏付けが必要である.開発される技術の多くは,この過程を経ており,すでに発生した大きな災害と同様の災害を防止する意味では,開発した技術は万全であるといえる.それにもかかわらず事故が起き,大きな災害となる,新しい災害に対処するために新しい技術が開発される.このことを,いくつかの例をあげて解説し,技術開発における安全確保の考え方について考 察した.