安全工学
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論文
都市環境における汚染土壌中の残留水銀の溶脱霊
早坂 達哉・鈴木 武史・中川 良三
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2000 年 39 巻 5 号 p. 304-309

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抄録

都市環境にある薬医・理工系大学,病院,旧軍事施設跡,アマルガムを使用した金メッキ作業所跡,辰砂を赤色顔料や防腐剤として使用した寺・神社などの周辺地域の土壌には高濃度の水銀が残留している.その値は一般環境の100倍以上含有している場所もある.残留水銀の形態は常温では比較的安定な水銀塩化物,有機物結合水銀および水銀硫化物であるが,溶脱実験の結果,土壌中の水銀種は水質によって,約0.1%が溶脱することがわかった.したがって,5ppm以上の水銀を含有する表面土壌は,土壌の汚染にかかわる環境基準(検液11につき0.0005mg以下〉を超える溶脱が起こる恐れがあること が判明した.

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© 2000 特定非営利活動法人 安全工学会
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