防爆電気機器は,炭坑でメタンガスの着火爆発を防止するために19 世紀後半に開発された.その後各種の可燃性ガス・引火性液体を取り扱う一般の工場,事業場においても,爆発防止の一環としてその使用が広まった.また,防爆電気機器は可燃性粉じんを扱う産業分野においても粉じん爆発防止のために使用されている. 本稿では,防爆電気機器を適切に使用するための危険場所の分類およびIEC(国際電気標準会議)が制定している各防爆構造の原理,適用などを説明する.さらに,貿易摩擦を回避するためにIEC が運営している防爆電気機器の国際認定制度の内容について概要を示す.最後に,わが国における防爆電気機器の基準等の制定の経過および型式検定制度の歩みについて紹介する.