その2 では平成14 年10 月28 日の試運転から翌年8 月14 日と19 日の災害発生までの経過を示す.また,原因究明のための実験を行った.実験では,①RDF の寸法,②含水率,③吸湿性,④比熱,⑤発熱性,⑥発生ガスの分析,⑦発熱性に及ぼす不活性ガス添加の効果,⑧高温熱面上に堆積した場合の着火温度,⑨燃焼挙動(燃え拡がり速度,層内の温度変化,発生ガスなど),⑩消火性,⑪ガス溶断における火花の飛散,⑫くすぶり燃焼における爆発性を調べた.①から⑩の結果は研究所の安全ガイドNIIS-SG No.3(2004)で既に報告した.ここでは⑪と⑫について,アセチレン- 酸素のガス溶断による炎とサイロ内に飛散した火花が着火源となりえること,RDF がくん焼する状況では,新鮮な空気の流入,拡散によっては裸火などの着火源を近づけると気相に滞留した煙に着火,爆発することを明らかにした.