安全工学
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総説
業務プロセスモデルに基づく安全管理の体系化
島田 行恭北島 禎二
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 51 巻 3 号 p. 157-164

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抄録

プラントライフサイクルにわたるエンジニアリング業務と関係する情報及びそれらの流れを整理した業務プロセスモデルを構築している.モデルに示されたPDCA サイクルによる業務の管理,計画,実施,評価,及び改善と資源提供による各業務の確実な実施を基本要件として3 階層の安全管理を体系化する.経営レベルでは社会的要求に対する自社のプロセス安全管理(PSM)の基本理念を示したPSM システムを構築する.管理担当者レベルでは経営レベルから示されたHSE 管理方針の下で,設計や運転などの各ステージで実施すべき具体的なHSE 管理業務と関連する資源・情報などの例を整理している.現場レベルでは従来のQC 工程図に安全面からの管理特性(項目)を加えたSQDC(Safety, Quality, Delivery, and Cost)工程管理表を用いて生産業務と一体化した安全管理活動を推進する.

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© 2012 特定非営利活動法人 安全工学会
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