2014 年 53 巻 3 号 p. 181-187
相似形容器を用いた定容爆燃実験で着火位置を偏心させて行い,可燃性ガスの爆燃特性値に及ぼす着火位置の影響を調べた.上下壁面でイオンプローブによって火炎到達を検知することにより火炎球が受ける浮力の影響を把握することを試みた.その結果,燃焼速度が小さい可燃性ガス条件では,浮力の影響が顕在化し,爆発指数(KG 値)が着火位置によって変化した.最大のKG 値となる最適着火位置は,着火位置に対してKG 値が極大値をとる場合,火炎が同時に上下壁面に到達する着火位置と概ね一致した.一方,着火位置が下方であるほどKG 値が増加する場合,最適着火位置は下端となった.したがって,浮力の影響により発生する非等方的な燃え拡がりが顕著になる条件では,上下壁面への火炎到達状況を把握し,適切な着火位置でKG 値の評価を行う必要があることが明らかになった.