安全工学
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総説
ノンテクニカルスキルの向上をめざした教育
南川 忠男
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2014 年 53 巻 3 号 p. 173-180

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抄録

運転員の行動特性や組織内のコミュニケーション不全がプロセス事故の一原因にもなっており,演習を取り入れた保安防災集合教育を開始した理由は災害のなぜなぜ分析で3,4 番目に挙げられる原因に「ひとこと言っておけばよかった」「やる前に相談すればよかった」などが挙げられており,声かけの大切さ,適正な権威勾配,言い出す勇気など人的要因の中でもノンテクニカルスキルの重要性を深く気付く教育の実施が求められていたためである. 同じような組織事故も繰り返し発生しており,従来型の技能や知識教育ではコミュニケーションを含めたノンテクニカルスキル(NOTS)のトラブルを改善することをカバーしておらず,これを克服するためNOTS の重要性と運転員自身の行動特性を深く気づいてもらう教育を新しい教育プログラムを開発して開始した.又,運転員自身の行動特性を自ら気付かせるため行動特性評価を実施している.プログラムはそれぞれの個別職場の問題を上位概念化した全部署共通で使用できる仮想状態でのコミュニケーション体験演習を中心に構成している. 9 年間の教育で他の活動とも相まって,事故の件数が減ってきており,特に行動特性起因の労災は減少 した.これはノンテクニカルスキルの向上が労災及びプロセス事故を抑制するのを可能にさせる意味を持つ.運転員自身の気付きを維持することが今後更なる事故防止に貢献するであろう.

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© 2014 特定非営利活動法人 安全工学会
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