安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
総説
JISHA 方式OSHMS 認定の現状と適用の効果
白崎 彰久
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 54 巻 1 号 p. 17-22

詳細
抄録

OSHMS の認証が登場して十数年が立ち,ようやく,JISHA 方式OSHMS の認証効果を示せるようになった.ところで,欧米で生まれたOSHMS は,そのままでは,日本では役立つものではなかった.安全衛生方針の表明や安全衛生管理体制の整備など,トップダウンで行える事項は日本でも同様に役立つ.大きく異なるのは,危険予知活動や5S 活動など,日本においてこれまで災害防止に実績を上げている日常的な安全衛生活動,いわゆるボトムアップの取組みが欧米発のOSHMS にはないことである.JISHA 方式OSHMS には,職場小集団による安全衛生活動など,作業者の意見を聞き,活動に実際に参加してもらうことが要求事項に追加されている.品質や環境ISO のマネジメントシステムではほとんど見られない認証の効果も統計的に示している.

著者関連情報
© 2015 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top