2021 年 60 巻 6 号 p. 415-423
気候変動が進み巨大災害が頻発しようが,カーボンニュートラルが求められエネルギー消費が制限されようが,「安全で安心して生活する」ためには,まずインフラ(社会基盤)がしっかりしていなければならない.そのためには,インフラのライフサイクルを通して一貫した維持管理体制が必要である.また,変化が激しい状況に適切に対応するためには,国全体で情報を正確に把握し一元管理して対策を立てることが重要である.インフラ維持管理体制や,防災,気候変動等の情報管理体制についての現状を紹介する.