2025 年 64 巻 2 号 p. 114-120
化学防護手袋のメーカが公開している耐透過性データには混合物はほとんどない . しかし , 実際の作業 現場ではしばしば混合物を使用するため , 混合物に対する化学防護手袋の耐透過性を簡易的に評価する方 法が必要である . そこで , 本研究では , ガスクロマトグラフィー (GC) を用いて混合物を構成する各成 分の透過時間を確認 , リアルタイムモニタの結果と比較し , 混合物の耐透過性を簡易的に評価する方法と してリアルタイムモニタが適用できるかどうか検討を行った .GC の結果より混合物の各成分はほぼ同時 に透過するため , 混合物を合算値として測定するリアルタイムモニタは混合物の測定に適用可能と考えら れた . また , 皮膚等障害化学物質に該当しない透過が速い物質を含有している混合物の場合は , 純物質で は透過が遅い物質も透過が速い物質とほぼ同時に透過するため注意が必要である .