2024 年 10 巻 1 号 p. 35-43
要旨:〔目的〕我々は,これまでの研究で要支援高齢者と要介護高齢者を判別する身体機能がタンデム立位であることを報告した。そこで本研究は,介護認定を受けた高齢者のタンデム立位に関係する要因について検討することを目的とした。〔対象〕通所リハビリテーションを利用する介護認定高齢者64名(83± 7歳,男性26名,女性38名)とした。〔方法〕タンデム立位のほかに,身体機能やフレイル,食欲の評価を行った。統計処理は,従属変数をタンデム立位,独立変数を各測定項目とした重回帰分析を実施した。〔結果〕重回帰分析の結果,タンデム立位には座位での下肢荷重力が関係することが明らかになった(標準化係数b=0.68,p <.001)。〔結論〕介護認定高齢者のタンデム立位には座位での下肢荷重力が関係することが明らかになった。本研究によって,介護認定高齢者は下肢筋力の評価や介入の必要性が示された。