2016 年 2 巻 1 号 p. 45-49
要旨:新体操クラブに所属する女子ジュニア選手31名を対象とし,関節弛緩性と筋柔軟性,および外傷との関連を検討した。評価項目は質問紙調査,関節弛緩性評価,筋柔軟性評価とした。関節弛緩性が陽性の場合,片側0.5点の合計 5 点満点で評価した。筋柔軟性は,下肢伸展挙上角度,指床間距離,踵殿間距離,中指・中指間距離で評価した。角度や距離の測定に加え,先端が接した場合を陽性とした合計 4 点満点でも評価した。質問紙調査によって,関節・筋・骨の損傷歴の者と非損傷歴の者の 2 群に分類し,関節弛緩性評価と筋柔軟性評価を t 検定にて比較した。その結果,関節弛緩性において,関節損傷者群は非損傷者群より有意に高値を示した。また,指床間距離において,筋損傷者群は非損傷者群より有意に高値を示した。本研究より,関節弛緩性の高い選手は関節外傷発生の危険性が高く,筋柔軟性が低い選手は筋損傷発生の危険性が高い可能性が示唆された。