2016 年 2 巻 1 号 p. 7-12
要旨:[目的]FRT のみで転倒を予測するのは不十分との指摘から,閉眼での FRT(functional reach test with eyes closed : EC-FRT)が考案された。だが,EC-FRT は何を捉える指標なのかは明らかではない。そこで,本研究は EC-FRT に影響を及ぼす要因を検証した。[対象]通所リハビリテーション利用者102名とした。[方法]測定項目は,EC-FRT,握力,大腿四頭筋筋力,片足立ち,5 m 歩行時間,Timed up andgo test,老研式活動能力指標とした。また,EC-FRT 測定時の左右方向の両足圧中心移動距離,前後方向の両足圧中心移動距離,単位時間軌跡長を求めた。[結果]重回帰分析の結果,EC-FRT に影響を及ぼす要因は大腿四頭筋筋力および前後方向の両足圧中心移動距離であった。[結論]EC-FRT は,下肢筋力およびバランス能力を反映する指標である。