2020 年 6 巻 1 号 p. 35-39
[目的]2つの質問で認知機能の低下をスクリーニング可能とされる二項目検査が,本邦でも有用なのかを検証した。[対象]対象は,通所リハビリテーションを利用している要介護高齢者43名(平均年齢83± 9 歳)とした。[方法]測定項目は,年齢と生年月日,二項目検査,mini-mental state examination(MMSE)とした。二項目検査の認知機能低下の判別能力をreceiver operating characteristic(ROC)曲線を描出し判定した。[結果]MMSE は平均22±5 点であった。24点以上の正常と判定された者は21名(49%),23点以下の認知機能低下を疑われる者は22名(51%)であった。二項目検査で,一つだけ正解だった者は16名(37%)であった。二項目検査が認知機能低下を判別する能力を ROC 曲線から判断した結果,area under the curve : 0.75(95% CI:0.61〜0.90)であった。感度は0.59,特異度は0.76,診断精度は0.67であった。[結語]二項目テストによる認知機能低下のスクリーニング検査の成績は十分ではなかった。