抄録
インドネシアにおいてサゴヤシは長い間潜在的な食料作物と考えられてきた.しかし,政府や人々は多くの関心をイネに寄せ,結果として,リアウ州ではサゴヤシの発展や農法については十分な関心が寄せられてこなかった.そこで,サゴヤシのアグリビジネスの発展に対する可能性と将来性を分析するための研究が,リアウ州におけるサゴヤシ生産の中心の1つであるTanjung村で行われた.その結果から,サゴヤシのアグリビジネスは食料に対する代替作物の1つとして,また,アグロインダストリーにおける1つの基盤的な作物として,地域的に強い可能性があることがわかった.サゴヤシのアグリビジネスの発展は食料の多様化およびアグロインダストリーを促進し,サゴヤシ関連産業従事者の経済的活動の発展をもたらすだろう.