抄録
本研究では、医療と福祉の連携に関して、地域の社会資源である3つの組織(病院、福祉施設、在宅サービス事業所)への調査から明らかにする。
3つの調査結果から、地域における「医療と福祉」・「医療と介護」の一体的な提供において、地域の社会資源としての連携、つまり、それぞれの組織のキーパーソンの連携が必要であることが明らかになった。また、共通認識を持った環境づくりとして、情報の共有化、専門職確保、改善へ向けた取り組みが求められていることがわかった。
医療と福祉の連携では、専門職・機関との連携だけでなく、地域特性の理解やニーズの把握も重要となる。地域にあわせた医療と福祉の連携の推進に向けて、さらに実践に寄与できるような研究を進めていきたい。