箱庭療法学研究
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研究報告
箱庭における見守り手の見守り方が箱庭制作へ与える影響
大浦 みなみ, 佐々木 玲仁
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ジャーナル 認証あり

2018 年 30 巻 3 号 p. 59-71

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抄録

箱庭療法において見守り手の存在は治療的要因として重要だといわれている。本研究の目的は,この箱庭療法における見守り手が何をしているのか,どのような見守り方があるのかを検討することである。本調査は,第一著者が制作者となる参与観察的調査を行った。調査対象者は,箱庭療法に長年携わっている熟練者3名と臨床現場においてほとんど箱庭療法の経験のない初心者3名の合計6名である。見守り手の動き,インタビュー,制作行動を分析対象とし,初心者と熟練者を比較した。その結果,見守り手は制作中ほとんど動かず,さらに熟練者においては,特定の基本的な姿勢があることが分かった。また,態度に関する語りでは,見守り方には「動的見守り」と,「静的見守り」という対照的な2通りの見守り方があることが示された。しかし,いずれにしろ熟練者は自分の見守り方のスタイルをもっていることが考えられた。加えて,そのように自分の見守り方のスタイルを把握していることが制作行動に影響を与えていることが示唆された。

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© 2018 日本箱庭療法学会
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