抄録
約10 mm 厚に成形したキウイフルーツスライスの真空乾燥特性と乾燥収縮について検討した。真空乾燥は1.33~2.00 kPa の減圧下,30~70 ℃の5段階の温度条件下において行った。真空乾燥過程における試料収縮(体積変化および表面積変化)について解析し,体積比は含水率の一次関数で,表面積比は含水率の指数関数で,それぞれ近似できることを明らかにした。収縮のデータを基に,キウイフルーツの真空乾燥特性について検討したところ,乾燥過程における含水率変化は,減率乾燥第1段においては指数モデル,減率乾燥第2段においては Page モデルの適合性が良好であった。