抄録
外観等では判別することが不可能なセイヨウナシ‘ル・レクチェ’の渋味果を非破壊判定ならびに品質保証を目的として,可視・近赤外分光法とニューラルネットワークの組み合わせによる判定法について検討した。供試果実97果の吸光度一次微分値を入力データとして, leave-one-out法によるクロスバリデーションを用いて,ニューラルネットワークの学習と検証を繰り返し,判別率を求めた。最終認知誤差0.11かつ中間層ユニット数15個の場合は,正常果の判別率は80.0%であり,渋味果の判別率は82.3%,総合判別率は81.1%であった。本研究成果は,‘ル・レクチェ’の渋味果の非破壊判定技術として有効であると考えられる。