抄録
鋼製タワーサイロにおいて, サイロ壁面とサイレージとの間に作用する垂直摩擦力などの大きさをサイロの模型を用いた実験により明らかにした。サイレージの材料にはイネ科牧草の1番草, 2番草並びにデントコーンを含水率を3通りに調製し用いた。その結果, 各サイレージの摩擦力の特性が明らかになりデントコーンサイレージの摩擦力はグラスサイレージのそれよりも小さいことが示された。また, 摩擦力が作用し始めるときの密度もサイレージにより異なっていることが明らかになった。さらに, 現行の鋼製タワーサイロの設計基準との比較を行った。