抄録
廃水処理における回分操作と連続操作によりロックウールを担体とした微生物のアンモニア酸化法の向上について検討した。回分操作において硝化細菌である Nitrosomonas europaea (NBRC 14298) と鉄とリンの複合体がロックウールに極めて多く付着した。連続操作において, ロックウールを担体とすることで水理学的滞留時間 (HRT) を20hから10hへと短縮することができ, 最大アンモニア除去率は87.5%であった。曝気流量が3000ml・min-1である時, 平均アンモニア除去率は, HRTが20hでは73.1%,HRTが10hでは78.2%であった。アンモニア負荷速度が25.5mg-N・l-1-carrier・h-1の時に最大アンモニア酸化速度22.3mg-N・l-1-carrier・h-1となった。定量PCRの結果, ロックウールに固定された供試細菌は, 1015cells・l-1-carrier 程度であった。以上より, ロックウールは, 多くの硝化細菌を保持することができ硝化速度の向上に寄与することがわかった。