日本化粧品技術者会誌
Online ISSN : 1884-4146
Print ISSN : 0387-5253
ISSN-L : 0387-5253
短報
β-グリチルレチン酸/ラウリルジメチルアミンオキシド水溶液のミセル構造解析
小田 満智子坂 貞徳浅野 浩志北原 路郎中田 悟
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 51 巻 1 号 p. 41-46

詳細
抄録
アルキルジメチルアミンオキシドを用いたβ-グリチルレチン酸(GA)の可溶化において,溶液中のGA濃度が増加すると溶液粘度は上昇することがわかった。さらに,この系に水酸化カリウムを添加して溶液粘度のpH依存性を検討したところ,pHが上昇すると溶液粘度は逆に低下することが見出された。そこで,これらの粘度変化の原因を検討するため,小角X線散乱(SAXS)測定を用いて溶液中のミセル状態を解析した。その結果,GA濃度やpHの変化により,ミセルが形態変化することが明らかになったので報告する。
著者関連情報
© 2017 日本化粧品技術者会
前の記事
feedback
Top