日本化粧品技術者会誌
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米糠由来成分の皮膚透過性の評価
伊藤 志門山内 優歩小林 瑞佳小黒 友輝高市 成美周 京秀中村 紀夫築野 卓夫築野 富美
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2025 年 59 巻 1 号 p. 27-33

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抄録

米糠は玄米から白米を精米する際に得られる副産物であり,さまざまな機能性成分が含まれている。近年,米糠由来成分の美容分野における有効性に焦点を当てた研究が盛んに行われ,その皮膚における機能が明らかにされてきた。本研究では,代表的な米糠由来成分であるイノシトール,フェルラ酸,γ-オリザノールを対象とし,ヒト皮膚における透過性を明らかにすることを目的とした。イノシトール,フェルラ酸,γ-オリザノールを1%配合した化粧品製剤をそれぞれ別々の拡散セルに設置したヒト皮膚組織に適用し,適用後2,4,6時間時点の透過量を測定した。その結果,適用から6時間までの単位皮膚面積あたりの累積透過量はフェルラ酸が352.67±234.45 μg/cm2,イノシトールが162.15±66.89 μg/cm2γ-オリザノールが46.10±12.60 μg/cm2となった。本試験の結果から,これらの米糠由来成分は皮膚の角層バリアを透過して皮膚内の標的作用部位へと到達し,美容効果を発揮することが期待された。

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