毛髪素材の範疇を人工毛髪にまで広げ, そのパーマネントウェーブ評価を各種行った。その結果, 人工毛髪の場合, 水素結合架橋のみによるウェーブがかかる場合があり, ウェーブの“もち”まで考慮した場合, 人毛のウェーブの挙動と水素結合架橋による人工毛髪のウェーブの挙動とは大きく異なること, このウェーブの形状保持性の挙動は, 従来のスパイラル法やキルビー法では評価できないことが判明した。
そして, ウェーブの“もち”まで考慮したパーマネントウェーブの評価法として, スパイラル法にウェーブ保持率 (W. H.: Wave Hold) の組み合わせを考案し, 各種毛髪素材のウェーブ性の挙動の差別化が可能となった。そして, 人毛とポリアミノ酸人工毛髪は両者のパーマネントウェーブが非常に類似したものであることが確認された。