シワは加齢に伴って現れる皮膚の老化の特徴であり, シワを改善することは化粧品の大きな課題である。シワの予防効果や改善効果を評価するためには, シワ深さを定量化することが必要となる。しかし, これまではシワ深さ定量法は試験者各様の手法で行われており, 個々の手法の測定条件などの違いにより安定した測定値を得ることが非常に困難であった。そこで今回, われわれは標準スケールを用いたシワ深さの定量法について検討した。その結果, 光量や照射角度などの画像撮影条件や, 撮影した画像からシワを抽出する画像処理条件にかかわらず, 再現性の高いシワ深さ定量値を得ることができたので報告する。