日本化粧品技術者会誌
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下肢部のムクミを改善するための効果的な手段の検討
赤塚 秀貴菅 千帆子
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2003 年 37 巻 4 号 p. 315-321

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抄録

下肢部のムクミは, 女性にとって美容上大きな悩みの一つとなっている。近年, その悩みを解消する手段として, エステサロン等におけるマッサージが有用だと言われている。本報ではムクミ改善のためのセルフマッサージをより効果的にする手段を探索し, 化粧品剤型への展開を検討した。下肢部のムクミに関して自覚症状のあった健常女性10名で, ムクミを水置換法により評価したところ, 夕方にかけて2.5%の体積増加を示した。これら被験者で5分間のセルフマッサージ後に6分間の温冷処置を施した結果, 2.5%の体積減少を示したことから, この方法はムクミ改善に有効な手段であることがわかった。このような温冷処置を化粧品にて再現することを試みたところ, 従来のジェル剤型に液化石油ガス (LPG) を高濃度配合したクラッキングフォーム剤型は, 従来品よりもムクミ改善効果が高かった。

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