抄録
組込みシステムでは、汎用OSが利用できない、リアルタイム性能が要求される、という背景から組込みシステム専用のリアルタイムOSを基本とし、その上にアプリケーションソフトウェアを開発してきた。近年、特に携帯電話を始めとする組み込みソフトウェアが高機能化、複雑化してきており、従来手法では立ち行かなくなってきている。本講演では、組込みシステムに対する要求事項を整理し、その機能的特徴、構造、市場性を分析する。また、これまで取られてきたアプローチをサーベイし、今後の組込みシステムにおいて、ソフトウェア生産性向上のために研究の必要性を述べる。