2025 年 32 巻 2 号 p. 14-21
本研究は、男子大学生サッカー選手を対象に骨盤の挙上動作を意識した片脚エクササイズを行ない、運動能力への効果を検証することを目的とした。大学サッカー部に所属する男子大学生選手8名を対象に骨盤挙上トレーニング(週2回、4週間)を実施し、トレーニング前後でボール速度、30 mスプリント、片脚のジャンプ能力(Counter movement jump: CMJおよびRebound jump: RJ)を測定した。トレーニングの介入効果を検証するために、Pre測定およびPost測定で得られた各測定値をWilcoxonの符号順位検定を行ない比較した。
骨盤挙上トレーニングを行なった結果、30 mスプリント、片脚のCMJにおいて有意な記録向上が認められた。
今回行なった「骨盤挙上トレーニング」はサッカー選手の競技パフォーマンスの一部を向上させるトレーニングとして有効であることが明らかになった。