Strength and Conditioning Journal Japan
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テニスのサーブトレーニングと試合の負荷から生じる不適応を最小限に抑える
Joshua ColomarJavier PeñaJordi Vicens-BordasErnest Baiget
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2025 年 32 巻 5 号 p. 13-22

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抄録

テニスのジュニア選手は、練習や試合で多くの高強度サーブを打つことを求められる。このような要求は、特定の筋骨格系に有害な適応が生じる潜在的リスクをもたらし、傷害リスクを高める。さらに、サーブ速度を上げるためのトレーニングには、通常、動作に特異的なレジスタンストレーニングの方法が含まれ、すでにリスクのあるそれらの筋群や関節への負荷を増大させる可能性がある。したがって、サーブトレーニングの最適化に対する包括的な取り組みがきわめて重要である。ジュニアテニス選手のためのサーブトレーニングプログラムを作成する際には、筋骨格系の有害な適応を最小限に抑え、パフォーマンスを最大限に高めるための多角的なアプローチが推奨される。本稿では、それらのプログラムに取り入れることが可能な方法論的助言を提供する。具体例や提案には、非対称性を最小限に抑え、頑健性を高めるために有用な、一般的なストレングストレーニングの課題も含まれる。さらに、変化した特定の身体構造と全体的なサーブの負荷を狙いとして、コート上で実施できる傷害予防プロトコルを提案する。最後に、負荷の管理戦略により、トレーニングの適切な管理と計画を確実に行なうことが必要である。

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