2025 年 32 巻 6 号 p. 43-63
自動車レースは、国際的に最もよく知られたスポーツのひとつである。それぞれの種目のドライバーは、レース中に様々な力に曝されるが、いずれもドライバーに生理学的適応をもたらすことが理論的に示されている。したがって、本レビューの目的は、これらのドライバーにおける生理学的プロフィールに関するエビデンスを照合してその要約を提供し、さらに、それらの適応を最適化するための提言を専門職に提供することである。1,304件の論文を精査した結果、24件が本レビューの適格基準を満たしていた。採用された研究のうち13件は、オープンホイールとクローズドホイール、両分野の4輪車レースのカテゴリーにおいて、選手の人体計測学的および生理学的な測定値を報告している。残る11件の研究では、オンロードおよびオフロード両分野の2輪レースにおけるアスリートの生理学的プロフィールを報告している。オープンホイールのレーサーは、クローズドホイールのレーサーよりも心肺能力に優れ、また、首の側屈筋力や膝の等尺性伸展筋力が強かった。クローズドホイールのレーサーは、オープンホイールのレーサーよりも体重が重く、脂肪量も多いが、肩の等尺性屈曲筋力および足関節底屈筋力がより優れていることが証明された。女性の2輪レーサーは、男性の2輪レーサーよりも握力が弱いことも明らかになった。一方、男性のオンロードレーサーは、オフロードレーサーよりも握力が優れていることが証明された。