2023 年 51 巻 3 号 p. 251-256
動脈硬化巣が遠位に及ぶと下顎の奥で操作するため頚動脈内膜剝離術(CEA)は難しくなる.exoscopeを用いることにより,動脈硬化巣が遠位に及ぶCEAでも安全な治療となる可能性がある.
症例は動脈硬化巣が第2頚椎下端に達していた高位CEAの2症例.三鷹光器株式会社製HawkSight®を使用した.
exoscopeの特徴を活かした,自然な姿勢,高倍率,切れ目ないexoscope・肉眼手技などの点で,遠位に病変が及ぶ2症例においても安全かつ容易なCEAが可能であった.