2024 年 52 巻 2 号 p. 147-150
椎骨動脈(vertebral artery:VA)瘤に対しステントを併用した血管内治療を行う際に,対側VAから瘤内に挿入したカテーテルに対しjailed catheter techniqueを用いた症例を提示し,その有用性および問題点につき検討した.同側VAからのアクセスに制限がある場合や,頭側から尾側に向けてのカテーテル挿入が望ましい場合に有用である.カテーテルの誘導に工夫を要する場合があり,安定的かつ安全に治療を完遂するために中間カテーテルの使用が推奨される.