脳卒中の外科
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総  説
3Dプリンタ作成中空型脳血管モデルを利用した脳血管内治療術者トレーニング
木村 颯春間 純杉生 憲志平松 匡文川上 真人五月女 悠太藤田 淳太郎田中 將太
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2025 年 53 巻 3 号 p. 143-150

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抄録

脳血管内治療症例の増加に伴い,術者育成が重要となっている.従来は手術参加により技術を習得していたが,より時間的融通が利きやすく,実践して学べるoff the job training(OFF-JT)が有用である.本稿では,われわれが行っている OFF-JTを紹介する.患者のdigital subtraction angiography画像から光造形型3Dプリンタを用いた中空型脳血管モデルを作成し,X線透視下ないしはビデオカメラによる直視下にトレーニングを行う.動脈瘤3Dモデルでは,マイクロカテーテルやマイクロガイドワイヤーの瘤内誘導操作,コイルやステントの留置などの手技を実際の症例に近い形でトレーニング可能である.血栓回収療法トレーニングでは,実際の血栓回収手技に加えて異なる吸引カテーテルやステントの挙動を比較検討することが可能となり,デバイス特性の理解を深められる.この3Dモデルは,low costでrealityが高く,症例の蓄積によりvariation豊かな術者トレーニングが可能で,特別な設備が不要で実際の手技に近い操作環境で学べることも利点である.今までの外科手術教育であった「見て学ぶ」から「実施して学ぶ」が可能となり,働き方改革時代に適したOFF-JTとして有用である.今後は,これらのトレーニングを継続し,客観的な技術評価を含むさらなる教育システムの構築が期待される.

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