脳卒中の外科
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症  例
頚動脈直接穿刺による最適な到達路の確保
佐野 顕史近藤 礼藤田 航也佐竹 洸亮下川 友侑山木 哲久下 淳史園田 順彦
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2025 年 53 巻 4 号 p. 254-259

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抄録

総頚動脈が閉塞しているものの,その遠位で開存している内頚動脈をcut down法で露出し,アプローチ経路として利用し,adjunctive techniqueにより血管内治療を行い,治療を完遂し得た破裂脳底動脈先端部動脈瘤の症例を報告する.

症例は88歳,女性.WFNS grade IIの破裂脳底動脈先端部動脈瘤によるくも膜下出血で,血管内治療を行った.wide neck動脈瘤であり,adjunctive techniqueの方針としたが,両側椎骨動脈に高度の壁不整,右内頚動脈に高度狭窄,左総頚動脈閉塞があり,頭蓋内の灌流は主に後方循環に依存していた.両側椎骨動脈へのカニュレーションによる広範な脳虚血を危惧し,開存していた左内頚動脈を直接穿刺し,そこから左後交通動脈経由でマイクロカテーテルを右後交通動脈に誘導し,horizontal stentingを行った後に,瘤内コイル塞栓術を施行した.本症例のようにアクセス経路に問題がある場合でも,血管構築をよく検討し,直接穿刺を併用すれば,最適なアクセス経路をつくりだすことができるものと思われた.

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