脳卒中の外科
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症  例
脳幹小脳梗塞後に内科治療抵抗性の椎骨脳底動脈狭窄症に対し,OA-AICA bypass術とPTA療法が奏効した1例
齋藤 靖野中 裕康松井 秀介徳山 勤
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2025 年 53 巻 4 号 p. 248-253

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抄録

症候性頭蓋内動脈狭窄症(intracranial artery stenosis:ICAS)に対する血管内治療や開頭直達術の有効性は,確立されていない.ただし,内科治療抵抗性で虚血症状を繰り返すため,血行再建術が必要な症例は少なからず存在する.今回,椎骨動脈高度狭窄による血行力学的な後方循環の脳梗塞を発症し,狭窄反対側への頚部回旋で前失神症状が持続する患者に対して,血行再建術が奏効した症例を経験したので,報告する.

症例は67歳,男性.両側小脳梗塞,左延髄外側梗塞の診断で,入院保存的治療を行った.脳血管撮影で,左椎骨動脈はV4で閉塞していた.右椎骨動脈はV4で0.4mm径であり,4 Fr カテーテルをV1に挿入数秒で前失神症状が出現した.前脊髄動脈は逆行性に描出されたが,前方循環からの側副血行はDSA上で確認できなかった.123I-IMP SPECTで両側小脳および脳幹の相対的脳血流の低下を認めた.3週間の保存的加療後も,左頚部回旋で前失神症状は持続し,更衣も困難な状態が持続した.血行再建術の選択にあたり,椎骨動脈へのカテーテル挿入による虚血時間を問題視し,bypass術を選択した.術後,失神感が消失し,リハビリテーションが可能となった.

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