2025 年 53 巻 5 号 p. 297-303
頚動脈内膜剝離術(carotid endarterectomy:CEA)はおおむね確立された手術であるが,内シャント使用の有無や高位病変へのアプローチなどは術者や施設によって異なる.本稿では当施設で用いている手術体位に関して解説した.適切な頭部回旋と挙上を行うことでretromandibular spaceは広がり,内頚動脈遠位端までのsurgical corridorを確保することができる.高位病変・非高位病変で手術方法を変えるのではなく,同一体位・同一手技を繰り返し行い,1つの手術に精通することで,高位病変であっても安全に内シャントを用いてCEAを行うことができると考える.