2023 年 11 巻 p. 35-44
本研究の目的はリズム系ダンスの授業における学びの深化過程モデルをもとにデザインしたリズム遊び単元の創作活動場面において,資源の制約と特徴の制約が児童の認知活動及び身体活動に及ぼす影響を明らかにすることであった。その結果,(1)教師による資源の制約や特徴の制約が,児童の動きにリズムの変化,身体の変化,力の変化をもたらし,児童が工夫をしながら創作活動を展開するようになっていったこと,(2)気づきと動きが対応している児童(H群)と対応していない児童(L群)では,制約が課された際に既に身につけている表現方法や技能を活用しながら動きで表現したり発展させたりする力に差があることが明らかになった。これらの結果から,リズム系ダンス授業において教師による制約が学習を方向づけたり深めたりするために重要な役割を果たす一方で,連続した学習を停滞させる可能性があるため,適切に制約を操作する必要があることを論じた。