2021 年 9 巻 p. 35-44
本研究の目的は,小学校6年生を対象に,「話合い活動」での児童の言動を発話内容と記述内容の視点から分析することを通じて,合意形成過程の実態を明らかにすることであった。まず,発話内容の結果から,各月で特徴は異なるものの,「話合い活動」に参加した児童の半数以上が,「話合い活動」とその後の実践を継続的に経験することで,他者との相互作用のある対話である反証型および共有型の発話を重ねて合意形成に至ったことが明らかになった。次に,記述内容の結果から,「話合い活動」後に振り返りを提出した児童の大半が,「話合い活動」とその後の実践を継続的に経験することで,メタ認知的活動(モニター・照合・調整)に基づく共有過程を辿ったことが明らかになった。