本研究では、「情報活動に関するアンケート」に基づき、大学生256人を4つの情報活動グループに分け、「金融や経済に関するアンケート」、家計簿、レポートの自由記述から、情報活動と金融リテラシー、金融経済情報に関する考え方、家計行動、人間発達度の関連を分析した。この結果、居住別では、下宿生は自宅生より収入も支出も高かったが、費目別にみると、食費や住居費、保健衛生費、教育費で差が見られた。食費は下宿生の方が主食、副食が高くなった。男女別で見ると、食費、交通通信費、黒字で差が見られた。情報活動グループ別では、収集が積極的であると、自立する判断力向上が高くなり、活用が積極的であると、金融トラブルの防御や生活設計、教養の視野拡大など、金融の活用に関する事柄で活用したいと考えることがわかった。家計簿との関係は、活用が積極的なグループは節約志向であることが分かった。また情報活動と人間発達は関係しているということが明らかとなった。今後情報の収集も活用も積極的な消費者を育てることが求められる。