農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
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ブルーベリーの花芽着生に及ぼす山上げ処理の効果および山上げ樹の促成栽培
周 雪賓青木 宣明東出 忠桐
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キーワード: 鉢栽培, 果粒形質, 温度
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2011 年 18 巻 1 号 p. 1-9

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抄録

露地または温室(松江,標高50m)で栽培したブルーベリー樹を高冷地(真庭市ひるぜん,標高400m)へ山上げして栽培した場合の成育温度の違いがタイプの異なるブルーベリー3品種(ハーフハイブッシュの'Northland',ノーザンハイブッシュの'Duke'およびサザンハイブッシュの'O'Neal')の花芽着生と促成栽培に及ぼす影響について調査した.露地または温室(松江)で栽培したブルーベリー樹を高冷地(ひるぜん)に山上げすることにより,花芽着生数が増加した.また,山上げの時期としては,'Northland'と'Duke'は5,6月,'O'Neal'は6,7月が適当と思われた.促成栽培では,栽培年度と品種によって結果率(50〜70%)に差が生じたが,品種内の処理区間では結果率や果粒形質に差が生じなかった.

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© 2011 農業生産技術管理学会
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