米質計を開発する目的で試作した実験機を玄米に適用した結果,若干の問題を残すものの,かなり高い仕分け精度が得られたので,実用機として利用できるものと思われる。この仕分けの成果は,玄米食味の管理のほか,生産者毎のデータとして営農指導支援システムの構築に役立つものと思われる。しかし,営農指導支援システムの構築のためにはこの米質計の測定結果に土壌データや栽培・収穫データを補充することが必要である。第2報では,近赤外線センサを使用して米の中に混入する石・ガラス・金属・樹脂などの無機物の異物除去を対象とした選別機を検討する。