1997 年 4 巻 1 号 p. 17-20
米の外観と食味評価による管理システムの体系化は,米の生産過程,販売過程,加工(精米,炊飯)過程における品質の向上と経済効果を目指したものである。ほぼ当初の目的を達することができると思うが,さらなるデータの蓄積によりそのソフトの精度を上げる必要がある。しかし,生産過程における技術改善方法と営農支援情報により,米の品質向上がみられたとしても精米加工や炊飯加工の技術的問題で品質が低下する場合がある。いかに管理システムと米の加工,炊飯技術とを符合させるかが今後の課題である。