鳩山政権は2020年までに炭酸ガスの排出量を1990年比で25%削減とするという目標を,国際的に公約した。これにより効果的な省エネルギーの取組みをますます加速推進する必要がある。同時に,夏季の冷房や冬季の暖房期間を適切に設定し,快適なオフィスの空気環境を維持することも重要である。より効率的な空調の運用は二酸化炭素排出量削減に大きな効果が期待でき,作業環境の改善にもなる。
本研究は,屋上直下8階廊下の冷房効果をあげるために,環境負荷低減による屋上床面の断熱塗料処理を塗料会社,施工業者,大学との共同で試みた。その効果を検証した。