2012 年 18 巻 2 号 p. 181-186
地域ブランドとは,地域の特産品や魅力ある商品に付加価値をつけて消費者に提供するものである。ブランドとは品質の証しでもあるため,価値のある商品を,確かな品質で提供できるようにしなければならない。そこで,ブランドづくりの段階で綿密な戦略をたて,取組み体制の整備を行う。商品が出来上がった後も,マーケティング戦略を考え,インパクトを持たせるためにも,ネーミングやデザイン,パッケージなども重要である。広報活動や販路の開拓なども考慮し,商品が出来上がったあとも,継続的に事業を運営していくために取組んでいく必要がある。地域ブランドが確立し, 外部へと発信していくことにより,人・もの・お金に流れが起こり,それが地域の活性化につながっていくのである。
本論文では広い意味での「ブランド」を分析・考慮し,地域ブランドづくりのヒントを探した。
また,愛知県での地域ブランドづくりの事例も取り上げ,そのポイントをまとめた。