研究論文
パンメーカーによる商品開発と流通
―地域限定商品と季節商品―
2015 年 21 巻 2 号 p. 83-88
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2015 年 21 巻 2 号 p. 83-88
パンメーカーは例年,3000から4000の新商品を開発し市場に投入する．しかしそれらの中で定番商品となれるのはほんのわずかである．パンメーカーは需要喚起のため，常に創造と変革を繰り返している．例えば定番商品と呼ばれる商品以外にも地域を限定し，販売促進を行い，ブランド浸透を計る商品開発があげられる．本稿ではローソンが熊本県上天草市に初出店するのに伴い，プライベートブランドとして九州地域限定商品として開発された「塩バニラホイップサンド」を事例に，その開発と流通を分析している．またパンメーカーのナショナルブランドとして毎年販売される季節商品，クリスマスケーキの開発についてもその特性を考察した．この2つの事例からプライベートブランドとナショナルブランドの商品開発と流通の特性を明確にしている．
