2016 年 23 巻 1 号 p. 145-150
ものづくりは,設計からはじまり,工程計画を経て,実際に製作するという生産システム工学的アプローチの中での活動であり,人の年齢・時期によってその理解の深まりの程度は異なるものである.そこで,人の発達段階を認知心理学の観点から3期に分け,それぞれの期で目標を掲げ,ものづくりの上達の程度を評価できるよう配慮しながら,新しいものづくり教育として体系化したものである.人の成長と共に段階的に能力育成ができるようものづくり教育(生産教育)の本質をシステム工学的に追究したものである.