2016 年 23 巻 1 号 p. 47-52
商品開発・企画において,商品普及過程について理解し,商品開発・企画の不確実性を低減させることは重要である.商品普及過程における消費者行動の不均一性の可能性が明らかになっており,商品普及過程における消費者行動の不均一性を考慮した消費者行動のモデル化を本研究の目的とする.本研究の結果,内的影響と外的影響の両方に商品普及過程における不均一性を反映した消費者の調査行動を表すSurvey モデルと,そのSurvey モデルを組み込んだ商品の購入に至る消費者行動モデルを提案する.本研究の限界は限定された対象者,カテゴリに対するアンケート調査での重回帰分析に基づきモデル化を行っている点であり,今後は本モデルの有効性の検証が必要となる.