2008 年 60 巻 3 号 p. 184-187
ひび割れがコンクリート構造物の中性化進行に及ぼす影響を検討した結果はあるが, その多くは水和反応が概ね終了した時点で発生するひび割れを対象としており, 水和反応が比較的活発な若材齢時に発生したひび割れを検討の対象とした例は少ない.本研究では, 極若材齢に発生したひび割れが, 中性化進行に及ぼす影響の把握を目的とし実験的な検討を行った.その結果, 極若材齢に発生したひび割れはその後の養生によって, ひび割れ内の未水和セメントが反応し, ひび割れが閉塞する可能性があることがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]