2008 年 60 巻 3 号 p. 221-224
近年老朽化が著しい下水道管の更新手法のひとつとして,非開削で内側にライニングを施す埋設管更生工法が注目され,実務で多く適用されている.既設管とライニングの二層構造で外力を負担する二層構造管設計を適用すれば必要ライニング管厚を薄くでき合理的に設計できるが,既設管とライニング管の外力分担メカニズムや既設管の耐久性等に関する知見はいまだ十分とはいえない.本研究では,既設管とライニング管の外力分担メカニズムの解明を目的として模型実験を行い,埋設地盤密度と既設管劣化がライニング管挙動に与える影響を考察した.[本要旨はPDFには含まれない]